弁護士がリーガルテックツールを活用すべき理由

私達の働き方や職場の在り方が大きく変化しようとしています。テクノロジーの将来は不透明ではありますが、急激に変化しています。従来の職場環境の在り方が完全に消滅しようとしている今、モビリティ(機動性)を備えることがカギとなります。

弁護士は、常に変化する顧客のニーズに対応し、そのために必要な業務プロセスに順応する必要があります。現代の法律事務所が勝ち残るためには、テクノロジーの活用が重要かつ必要不可欠です。

現在の私達の経済生活にとって最大の脅威は、新しいコミュニケーション・テクノロジー、新しいモビリティ様式、そして新しい代替エネルギーです。これらの脅威が私達に変化をもたらし、私達を支配し、そして私達を動かしています。しかし、ただそのような変化の波に飲み込まれるのではなく、新しく開発されるテクノロジーを最大限利用することで、成功の波に乗ることができるのです。

既存のテクノロジーにおいては、現在、若手弁護士が行っている業務の50%に至るまで活用することができました。

人工知能(AI)は既に私達の生活に深く関わっており、ロボット弁護士の誕生までは至っていないものの、AIによる法律専門家への影響はリーガルサービス市場の最下部にまで広がっています。遺言、不動産譲渡、家族法に関連する文書作成業務の自動化は、リーガルテックにおいて急速に成長している分野です。

機械学習、自然言語処理、およびデータマイニングは、既に商品や業務プロセスに組み込まれているテクノロジーの実例です。

リーガルテックは節約になる

フレキシビリティ(柔軟性)やモビリティ、そして効率性を備えることは、弁護士業務の将来にとって極めて重要です。現代においては、顧客は以前よりも情報にアクセスしやすくなっており、自分達が求めるものをよく分かっています。顧客が自ら選択する能力を備えているということは、弁護士が時間と知識を最大限活用しなければならないということを意味します。

皆さんがご自身の業務を向上させたいと考えているのであれば、率先して知識を身につけ、最高のリーガルサービスを提供するためにどのようにテクノロジーを利用すればよいかを学ぶ必要があります。

顧客は、テクノロジーが弁護士にとって時間やお金の節約になることを承知です。そして、自分達もその恩恵を受けることを望んでいます。顧客自身も、節約をしたいのです。

顧客は、弁護士が手間のかかる仕事をする様子を見たがる反面、定型業務に対してはお金を払いたがりません。そのような中、テクノロジーは、定型的なリーガルサービスの多くの面で活用されつつあります

顧客の視点を常に意識し、顧客中心のアウトプットを求める動きに対応しなければなりません。

リーガルテックの恩恵を一番受けるのは未開拓のリーガル市場で、簡単な課題であれば、より手頃な料金で解決できるようになります。

新しい製品を使うことにより、従来は顧客の手が届かなかったリーガルサービスを提供できるようになります。

協調的で、風通しのよい職務環境にするには、この時流に乗る必要があります。どの企業も、すぐにでも一歩を踏み出し、既存システムが崩壊する前にそれぞれのビジネスモデルを変えるべきです。私達に必要なのは、妨げではなく救いとなるソリューション、つまり、既存の業務プロセスと継ぎ目なく融合できるソリューションなのです。

新たな時代に向けた新しい思考を受け入れるには、私達が現在抱えている多くの経済的・法的・組織的・精神的な動機から離れて考える必要があります。私達は今、リーガル業務を改革する必要に迫られており、どのようにサービスを提供するかを検討する必要があります。

テクノロジーを上手く活用できたときに、最良のソリューションが生まれる

変化というものは、徐々に進む場合もあれば急に起こる場合もあります。

この新時代において、権力や自由に対する私達の考え方は変化しています。以前は、私達は権力をピラミッド型ヒエラルキーとして捉え、自律性そして自主独立性のある状態を自由と考えてきました。しかし、どんな場所からでも情報にアクセスすることができる現代社会において、自主独立性は消滅しているも同然です。飛躍したいと考えるのであれば、情報ネットワークに自らを組み込んでいかなければなりません。自由とは、非排他性そしてアクセス可能性にあり、私達の相互利益を生み出すものです。

皆さんの知識や能力を最大限反映するためには、さらなるリサーチが必要です。リーガルサービスの提供において、時間の節約が必要とされると同時に、専門知識も不可欠です。正確さを求めるために効率性を無視したがる人はいません。成功を収めている法律事務所はすべて、テクノロジーを取り入れています。新しいテクノロジーの検討に、痛みを伴う必要はありません!

テクノロジーの中には、既存の業務プロセスに合わせてデザインされたものもあれば、大きな変化を必要とするものもあります。しかし、怖がる必要はありません。先入観を捨てれば、最良のソリューションが見つかるはずです。

どんな時でも新たなソリューションは見つかる

テクノロジーの成長速度は予測できませんが、新しいリーガルテックが生まれる可能性はそこら中に溢れています。新興企業は、今のリーガル産業を変革時期と捉えていますが、これらの企業は、同時期にひとつの法律分野や業務プロセスに特定して取り組むことしかできません。アメリカでは、280社以上のリーガルテック新興企業が2012年以降7億5700万ドルを調達しました

新興企業は通常、リソースの問題から一度に1つの課題にしか取り組めない一方で、より大きな法律分野のIT事業者は、より優れていてより柔軟なツールを開発するのに必要な既存市場の知識を活用することができます。

それでも、状況に適したテクノロジーがなければなりません。役に立たないテクノロジーは足手まといになりますが、適切なテクノロジーは、効率的に生産性を最大化するうえで役立ちます。

成功のためには、プログラムやシステムを継ぎ目なく統合し、散漫化を最小限に、そして生産性を最大化して、皆さんのチームの軌道を正しく保つべきです。適切なテクノロジーを活用することで、課題解決のツールを手に入れ、日常的に、結果重視型で業務を続けることができます。

そのためには、従来の業務プロセスを一新させる必要があります。顧客がインターネットを駆使できる今、顧客が弁護士に寄せる期待は高くなるでしょう。知識が至る所で入手できる社会においては、高い正確さと的確さを維持することが重要です。

何でも知っているということと、何が関連性のある情報で何が重要なのかを判断できるということは別物です。リサーチは、従来のように時間を消費し、非効率的なものである必要はないのです。

最先端の知識を得る

法律事務所は、業務プロセス改善のために変化するテクノロジーを受け入れるだけでなく、その成長分野を理解しなければなりません。成長著しいテクノロジー産業を前に、弁護士は顧客のニーズに対応していく必要があり、それはつまり、最新の法律分野のIT技術を先取りして活用する必要があるということです。

テクノロジーの将来は不透明ではありますが、急激に変化しています。法律事務所が成功を収めるには、リーガルサービスの提供、すなわち、法律上における予測分析、事務所内の規則体系、案件基準、リーガル教育の改善、顧客視点分析などで、テクノロジーを活用する必要があります。

その次は?

リーガルサービスの難点は、幅広く常に変化するという業務の性質です。それ1つで何でも解決できるソリューションはありません。弁護士は、草案作成、推敲、校閲、リサーチに大半の時間を費やしますので、仕事の半分をこなしてくれる手早く簡単なソフトウェアかテクノロジーがあれば有難いものです。

正確さを備え、リソースを最大限活用する顧客中心のソリューションが未来を切り開く道なのです。 AIの成長により、従来の変化に乏しい業務はすぐに過去のものとなるでしょう。

変化が訪れたとき、あなたは受け入れる準備ができていますか?変化を先取りすることができますか?

Source: LawFuel
Author: Grace Tong
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