アレン・アンド・オーヴェリー( Allen & Overy)が技術イノベーション・スペースを開設

アレン・アンド・オーヴェリーは、新たな技術イノベーション・スペース「フューズ(Fuse)」を開設しました。フューズでは、テクノロジー企業とアレン・アンド・オーヴェリーの弁護士、技術者そして顧客が共同で、法律や規則、契約に関連するソリューションを探求、開発、検証します。

リーガル市場は、テクノロジーがもたらす変化の激動を迎えつつあり、特に以下の3つの分野においてイノベーションによる変革が加速しています。

  • リーガルテック:リーガルアドバイス、法律事務所、企業内法務などをサポートするテクノロジー
  • レグテック:規則のコンプライアンスをサポートするテクノロジー
  • ディールテック:企業や金融機関における相互の取引や交渉のあり方を変革させるテクノロジー

シティ・オブ・ロンドンとショーディッチの境界にあるアレン・アンド・オーヴェリーのロンドン事務所内に、60名収容可能なワークスペースが特別に設計されており、このスペースには新興や中堅のテック企業が入居を申し込めます。これを利用することで、アレン・アンド・オーヴェリーの弁護士、技術者および顧客が持つ専門知識を共有でき、企業や金融機関、法律事務所が今日直面している課題へのソリューションの創出に共同で取り組むことができます。

アレン・アンド・オーヴェリーでは、これとは別に、変化する顧客のニーズに対応するため、より広範なリーガル市場と独自のビジネスモデルの開発を目指すプロジェクトを進行中ですが、このスペースの立ち上げはこれらを基盤としています。これらのプロジェクトには、オンラインでのサブスクリプションサービス「aosphere」や、デジタル資産のデリバティブ向けコンプライアンス・システム「MarginMatrix™」があります。また、アレン・アンド・オーヴェリーのフィンテック部門における安定した取り組みを補っています。

申し込みは2017年4月に開始され、選考プロセスを経て選定された企業が2017年9月にこのワークスペースに引っ越してくることになります。

アレン・アンド・オーヴェリーのシニアパートナーであるウィム・デジョン(Wim Dejonghe)氏は、以下のようにコメントしています。「テクノロジー開発は急速に我々の産業を変化させており、我々が主導して新しいソリューションの力を顧客の利益につなげていこうという覚悟を持っています」

「フューズは、我々の顧客やテクノロジー分野の優れた人材、中でも特に我々のビジネスとの相乗効果が得られる分野の人々とコラボレートできる素晴らしい機会を提供します。フューズによって我々がこの分野の最前線に立つだけでなく、フューズがアレン・アンド・オーヴェリーの将来を左右する要素となるでしょう」

 

Source:Allen & Overy
Original Article: 原文

 

 

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